*[本][レバレッジメモ]感情 A Very Short Introduction EMOTION
- 作者: ディランエヴァンズ,Dylan Evans,遠藤利彦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/12/22
- メディア: 単行本
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ユーザインタフェースの勉強の一環で
人が抱く感情について知りたかったので読んでみた.
要約
頭(理性)と心(感情).
人間の思考は2つに切り分けることができる.
理性と感情をうまく使い分けることが大切で,
例えば即時性を求められている仕事では感情を使うと,
ファジーなアイデアをたくさん出すことができる.
感情と理性はお互いが妨害しあう関係だと思われがちだが,実はそうではない.
「合理的」な判断を下すためには感情も必要なファクターである.
レバレッジメモ
他者から完全に受容されているときに覚える感情は喜びの一種.
歩行や道具を使うことは一人でできるが,
言語の習得には他者が絶対に必要.
ふむふむ,たしかにそうだ.
ひとりでできるもの,ひとりじゃできないもの.
学習にも色々種類があるが,
この2つが根本的な分類かもしれない.
「高次認知的情動」
いわゆる喜怒哀楽は基本情報で,
罪悪感,照れ,きまり悪さ,誇り,嫉妬などが高次認知的情動にあたる.
これらは全て”社会的”である.
現代人は基本情動よりも高次認知的情動のほうがよく見られるらしい.
かつて狩猟をしていた原始人は基本情動である「怒」の色が強かったらしいが.
社会が現代に近づくにつれて情動も複雑なものになっていったわけだ.
「生得的」(多義語)
[この本での意味]それを習得するために満たすべき特別な条件がないこと.
情動は知性的な活動の妨げである.
or not
これはどうなんだろう.
確かに考えがまとまらない時なんかはイライラするけど,
決して悪いことばかりじゃない気がする.
イライラすることによってリフレッシュするという機会が生まれ,
リフレッシュしたら考えがまとまって前進するということが過去に幾度もあったので.
2人がグループワークを行うとする.
両者はいつでもサボることができるのだが,
「罪悪感」のおかげでサボることを抑制することができる.
これを「コミットメント問題」という.
情動によって人の行動を制限する.
これはいろいろな用途で使えそう.
まとめ
ページ数を短くするあまりに,
話すべき内容まで省略してしまっている印象.
感情について知りたかったんだけど,入り口止まり.
興味を持った人は次の本を読んでください,というスタンスなのかな.